『介護“新”時代』~広島県中に“いい介護”の普及を目指して~
平成という時代には、多くの人々の努力で、医療の向上、社会基盤の整備、テクノロジーの進化などを実現し、世界一長生きができる国になりました。
そして、平成は終わり、令和という新しい時代になった我が国は、世界中のどの国も経験したことのない「超高齢社会」とどう向き合うのかという新しいチャレンジを始めていかなければなりません。
人は誰もが年齢を重ねると、何らかのお世話を他者から受けるようになります。また、病気や障害を背負いながら生きていく人も多く、他者からのお世話が必要となります。
平成時代には、このお世話のことを「介護」と表現してきました。
また、平成時代には、「介護」という言葉が広く知れ渡り、お世話をする媒体やツールを数多く生み出してきました。
しかしながら、私たちは介護現場にいて、「介護」を受け続けていて、長生きしたことを喜ぶ、幸せを感じながら生きている状況をほとんど見たことがありません。
「人はお世話を受けさせられ続けていては、幸せを感じることは出来ない」
これは上野文規氏の言葉です。
長生きできることを目指し実現した時代から、誰もが安心して長生きできる時代、幸せを感じながら長生きできる時代へと進化しなければならないと考えます。
新時代に求められる「介護」とは、たとえ何らかの病気や障害があったとしても、お世話を受け続けるだけでなく、お一人おひとりが人生の主人公として幸せを感じながら生きている状況を創り出す介護だと考えます。
それを実現できる手法は、“自立支援”を理念とした介護であると考えます。
私たちは、介護“新”時代と銘打って、自立支援を理念とした介護の提案と普及、そして、進化させて参ります。
特定非営利活動法人いい介護研究会
代表理事 国清 浩史